あるドラマーが音楽を通して見ている景色

音楽を「聴く、作る、奏でる、感じる」ことに関する話しを書いてます。

演奏能力を磨くということ。その2

ドラムを個人的に教えるようになって7年くらい。

どうしても手を焼いてる教え子が1人。

 

メタル系が好きでとにかく手足を早く複雑に動かしたい模様。

実際速く「動く」けど本人が思ったようには「聞こえていない」

録音して聞かせるといつも凹む。

だけどめげずに速度の強化ばかり取り組んでいる。

 

そういうドラマーを何人か見て来て修正させてきたけど

今回の子は時間がかかりそう。

 

叩いた時の感触だけでプレーの出来を判断している人は

耳で判断できるようになった時に思いっきり手数が減りプレーもシンプルになる。

自分が出来ていたと思っていたことが実は出来ていなかったことに気がつくから。

 

上達は己の下手さを知って一歩目ですね。

演奏能力を磨くということ

演奏をするための能力をどれだけ高めれば良いのか?

 

速さや強さなどを競うものではないのでどれくらいを目指せば良いのかわからないという人がいる。

 

自分で作曲をするのならばその曲がどういう曲であるのか表現しきれるくらいの技量は必要だと思う。

 

最近はレコーディングで編集出来る作業も増えたために

リズムのズレや音程のズレを修正できる時代になった。

プロの仕事でなくてもPCで音楽を編集している人なら扱うことができる。

 

そんなわけで修正することが普通であると思っている世代が出て来た。

修正ありきで演奏したり歌ったりしている。

これはさすがにどうかなと思う。

 

音楽は時間の表現であって視覚の表現ではないのだから

目で見えるグリッドに合わせてそれが正解というのはどうなのかな。

 

どうしてそれが正解だという考え方になってしまったのだろう。

どうして曲を作る時にそこまで考えていないのだろう。

自分で演奏するならばその曲の姿がどうなっているのか描く(演奏する)ことができるのは自分だけなのに。

その曲をぼんやりした線だけで人前で描き続けても伝わらないだろうに。

 

 

 

音楽を聴くためにメンタルを鍛える

熱狂的な?
狂信的な?
ある特定のジャンルやグループ、歌手などが絶対正義みたいな考え方を持つ人はいったいどういう経緯でそうなってしまうのだろう

そのグループやジャンルを心の底から好きでも、他ジャンルやグループに対して尊敬の念を持っていたり、もしくは全く興味無い人もいたりするわけだけども。

他者対して攻撃的な思考になってしまう理由はなんなのか。

・アニメに関わる曲を好きな人々を「オタク」と呼び小馬鹿にするような風潮...昔よりは無い気もするが...

・メタルはダサい

プログレとかもそうね。
「わりと変なの聞いてるやつ」
みたいに見られる雰囲気あるか

こういう扱いを受けたことある人がやや攻撃的な方向に行くような気もする。


逆にジャズとかクラシック聞いてるとなんか質の良い趣味してるように言われるような空気もあるな。

でもジャズやクラシックが好きな人の中にはかなりコテコテにジャズ以外は認めない、クラシック以外は認めない。みたいな人を見かけるな。

いつから
どうして
そうなってしまったんだろう...。

「お金になる」
という流れができてからかな。

お金が発生すると奪い合いになって嫉妬や不健康な考え方を生むのかな。

それとも不景気だからそういう考えになるのかな。

バブルの頃みたいに音楽が莫大なお金を集めていた時代はそんなギスギスした考えはなかったのかな。

いや、でもパトロンの時代から作曲家同士のくだらない喧嘩もあるみたいだしな。

なんにせよ自分の好きな音楽を聴くのに好きになってしまったジャンルによってはメンタルから鍛えないといけないというのは変えていきたいですね。